排泄問題ワークショップは、障害者の排泄に関するニーズを抽出し、その解決策を提案することを目的として、2011年度から国立障害者リハビリテーションセンター研究所(国リハ研)にて開催されてきました。 障害者の自立した生活を実現するために、排泄は極めて重要な問題です。しかし、その重要性はあまり知られておらず、排泄に関わる支援技術の開発も、他の福祉用具と比べると十分ではありません。 そこで、障害当事者が自らのニーズを企業開発者や研究者に語り、共に機器開発に参加する場をつくることで、排泄に関する満たされない想いを、支援機器という形に具現化することを目指しました。
車いす上での失禁対策とベッド上排便の臭い対策について、3グループに分かれそれぞれ4回ずつワークショップを開催しました。問題意識の共有から始まったセッションは、試作品づくりへと進むグループもあれば要求機能の多様性を共有するグループもあり、それぞれのグループ参加者の特徴が発揮されました。